さよなら高校野球 -第5話-

果たして、彼は春の大会でベンチ入りメンバーに選ばれた。僕たち家族は本当に嬉しくて、喜びを分かち合った。いつもレギュラーで出ている選手の家庭から見たらささやかかもしれないが、我が家にとっては噛みしめたくなる喜びだ。

しかし、良いことは長続きしないものである。春の大会の初戦で甲子園常連の強豪校と対戦することになってしまったのだ。こればっかりはくじ運なので致し方ない。

強豪校との初戦は、家の二男は先発出場ではなく、控え選手としてベンチに入っていた。二男は兄と同様、守備は大したことはない。しかし、こと打撃に関しては光るものがある。なので、ここぞの場面では代打出場があるかもしれない。

試合は幸先よく先制点を入れることができたが、逆転され、さらに点差を広げられる展開となった。すると、試合の中盤でネクストバッターズサークルに二男が出てきた。

どうやら代打で出場のようだ。

期待と不安が入り混じった、心がここにあるような無いような、なんとも言えないドキドキだった。

結果は・・・

強豪校の投手の前に、あえなく三振だった。(本人は「ファウルチップだったのに審判に三振をとられた」、と不満を口にしていたが)

試合前は、強豪校が相手だが、すべてのことがうまく運んで勝利を手にすることはできないものか、なんて都合の良いことを考えていたが、結果はあえなくコールド負けだった。

せっかく、待ち望んだ「我が家で初の高校野球ベンチ入り」だったのに、口に運んだ「かき氷」みたいに一瞬で終わってしまった。やっとの想いでつかんだベンチ入りだったのに、こんなに早く終わってしまうなんて・・・こうなると「なんとか夏の大会でベンチ入りよもう一度」という気持ちになる。

高校野球は、春の大会が終わると、夏の選手権大会までは本当に早い。携わっている者の感覚としては、「クリスマスから正月まで」みたいにあっという間に来てしまう感覚だ。

その間の練習試合、応援に行っては二男の結果に一喜一憂する、そんな日々だった。

第6話へ続く

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